noteで公開しているマガジン
追記がまだ続いています。

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思いがけずたくさんの方が読んでくださり
コメントやメッセージもたくさんいただき
うれしく思うと同時に

私の話はもう終わったというのに
思いがけず追記が長くなってしまい

自分でも
いつまで続くのだろう……と思いつつ

まだ書かなければならないことが
あるような気がしています。





このマガジンを書くにあたっては
「正直であること」を
いちばん大切なこととして
心がけてきました。
これからもそうするつもりです。

今回のマガジンに限らず

彼の前でも
誰の前でも
語るときも書くときも
正直であろう
正直でありたい
と思ってきましたが

「正直であること」とはつまり
真実そのものであることなのだと

追記を書いていて、気がつきました。




彼と音信不通になったり
返信がまばらであったり
なかなか会えないでいるとき

沈黙という瓦礫の山の前で

途方に暮れて呆然と立ち尽くすか
膝から崩れ落ちてさめざめと泣くのか
あるいは
瓦礫に背を向けて歩き出すのか

それは
人それぞれのことであるのだけれど

もしも
まだ少しでも
気力と体力が残っているのなら

瓦礫の山のその下にあるものを
探してみてもいいのではないか
と思います。

私は
そうしました。





ひとつずつ
沈黙の瓦礫をどかしながら
よりわけながら分別しながら
瓦礫の下のその地下まで
慎重に
根気よく
掘り進めていくと

いつか
彼の真実の片鱗を
垣間見る瞬間が
かならずあります。

黙り込んだり
沈黙したりするということは

そこに
「何もない」のでは決してなく

何かとても大切なものを
覆い隠しているのです。

沈黙という瓦礫に幾重にも覆われ
年月と感情という堆積物に隠された
その「何かとても大切なもの」、

それこそが
彼の真実。






とはいえ
彼の真実を覆う瓦礫の山は
なかなか一筋縄ではいかないもの
でもあります。

ぐちゃぐちゃに積み上げられていたり
重機がないと対処できないような
重たいコンクリートであったり

隠しておきたいものなのだから
露わにしたくないものなのだから
沈黙の瓦礫は
そう簡単に撤去できないように
なっているのです。

そういうときは
彼のことはひとまず棚上げして
自分の足元を見てみる。

よく見ると自分のほうにも
撤去しなければならないがれきがあって
掘らなければならない地層があって

その地下に
どうやら何か大切なものが
隠されているようである。

彼よりも
私こそが

真実をひた隠しにして
正直さとはほど遠いところで
生きてきた私であるから

観念して
がんばって
忍耐強く
掘り進めてみる。

自分のことだから
いっそうややこしく
そう簡単にはいかないものだけれど

それでも
心をたしかに持って
掘り進めていけば

いつか
自分の真実の片鱗を
垣間見る瞬間が
やっぱりあります。





そして

愛する人とは
地上だけでなく
目に見えるものだけでなく

真実が眠る地下でも
ちゃんとつながっています。

心と心が
地下の深いところで
ちゃんとつながっています。

彼の瓦礫を掘り進め
彼の真実の片鱗を垣間見たその場所からは

自分自身の真実につながっている。

自分自身について掘り進め
自分という人間の
真実の片鱗を垣間見た地下のその場所からは

彼の真実につながっている。

愛し合う者同士の真実は
地下深いところで
年月の地層のいちばん下で
つながっている。

暗くしずかな水脈によって
連絡しあっているのです。





たとえば
沈黙という瓦礫の山と
たったひとりで格闘することに
疲れ果ててしまって

彼のことが
わからなくなってしまったなら

自分のほうから掘り進むことで
彼の真実に辿り着くこともできます。

自分のことに悩んだときは

彼の瓦礫を丁寧にどかしていくことで
自分についての真実を
発見することもできます。

ひとりぼっちで悩むのではない。
ひとりきりで格闘するのではない。

愛する人とは
地下の水脈で
ちゃんとつながっている。

どんなときも
ふたりで
真実に向き合っているのです。






彼の真実に
辿り着くためには

心と心で
真実と真実で
愛する人とつながるためには 

正直であること。

そして何より
自分が自分であるために
この人生の真実を生きるために

いつも
これからも
できるだけ
正直でありたい。

そういう風に思っています。





ブログの記事を
楽しみにしてくださっている方、
ありがとうございます。

マガジンの追記の方に
時間を取られており
なかなか更新できていませんが

マガジンの追記が終わるまで
もうしばらくお待ちくださいませ。
 





マガジン「私のこと。」

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〈現在までの目次〉
1. 私のこと
2. 音信不通のはじまり
3. 最初の1カ月/息苦しさと朝の絶望感を乗り越える
4. 音信不通1カ月目/メールしてみる
5. 音信不通2カ月目/信じるということ
6. 音信不通2カ月目/返信がくる
7. 音信不通/2カ月ぶりのメール
8. ふたたび音信不通/今度は3カ月
9. ふたたび音信不通の3カ月後/メールの返信がくる 
10. デートに誘うも返信なし/見捨てられ不安と拒絶の苦しみ
11. 励ましのメールがくる/不安の衝動を抑えるためにできること
12. ほぼ音信不通の半年間、彼に起きていたこと/私の失敗
13. 会えない日々が続く/いてくれてありがとう
14. 音信不通から10カ月/「会いたいね」というメール/心をひらくこと 
15. バレンタインデー/イベントについての考え方
16. 「会いたいね」でも会えない/ものわかいりのいい彼女
17. 遠距離のはじまり/心の居場所になるということ 
18. もはや音信不通でもそうでなくても
19. 引き続きよろしくね/離れた場所から祈ること
20.Hurt people hurt people./彼の心を知るためのたったひとつの方法
21.からだが語る彼の言葉/おかえりなさい-遠距離の終わり-
22.再会
23.再会してわかったこと/彼の信念を形づくるもの
24.返信はなくとも/メールやLINE以外で彼とつながる方法
25.彼だって不安だった/そのひとことが言えなかった/愛するということ


〈付記〉
付記1. 期待と理想とコントロール/二人が出会ったことの意味とは
付記2. 付記2. 彼が封印してきたもの/彼が仕事に没頭する理由
付記3. 親との関係が恋愛に及ぼすもの/愛着と恋愛/彼が求めているもの
付記4. 真実は「語られないこと」の中にある
付記5.愛着の双子とパラレルワールド 
付記6.心と心が出会うということ