彼は仕事を頑張ってる。

そう。
頑張ってる。
すごく頑張ってる。
とにかくすごく
仕事を頑張ってる。

でも
どんな風に?






頑張り方にもいろいろあって
人それぞれ、千差万別。

たとえば

どんなにしんどいときでも
肉体的精神的に限界ギリギリのときでも
愚痴は言わず
顔には出さず
顔色ひとつかえず
黙って淡々と
やるべきことをやる
という風に頑張っているのか。

たとえば

割り当てられたタスクは
できるだけ速く片付けて
次、次、また次と
竜巻のような勢いで
別のタスクも引き受けて
どんどん片付けていく
という風に頑張っているのか。

たとえば

スピードはさほどでもないけれど
完璧な正確さと丁寧さでもって
ひとつひとつ仕上げていくような
頑張り方をしているのか。

たとえば

ともすると荒れがちな
人間関係のこじれや
客からのクレームが多い職場で
どんなときも明るく笑顔で
ほがらかに大きな声を出して
スタッフを元気づける
という頑張り方なのか。

たとえば

戦略的かつ論理的、革新的な思考で
あらゆる問題を次々とやっつけ
上司であっても臆さず
堂々と意見を言い、さらに結果も出し
まさに有言実行の
自分自身を追い込むような
頑張り方をしているのか。

仕事をしている彼を
見たことはないけれど

彼から仕事の話を聞いたことは
あんまりないけれど

それでも
彼ならきっと
こんな風に頑張っているはず、
と想像することができるかどうか。




彼の頑張り方が
「頑張っているのだ」と
他の人は誰も気づかないかもしれない。

無表情で無口で
職場に溶け込めないやつだ
と思われてるかもしれないし

スピード感があるのはいいけど
ミスが多くて困るよな
と陰で言われてるかもしれないし

納品したもののレベルは高いけど
あんなに時間かかるのも問題だと
評価されてるかもしれないし

空気読まずにうるさいよねとか
いちいち楯突いて生意気だとか

彼は
彼のやり方で頑張っているのに

誰もその頑張りに
気づいていないかもしれない。

むしろ
頑張ってないと
思われてるかもしれない。 

社会なんてそんなもの。
世間なんてそんなもの。
世の中けっこうせちがらい。




もしかしたら
彼の頑張りは
その頑張り方の不器用さゆえ
わかりにくさゆえに

正当に評価されていないかもしれない。

それでも
彼は頑張り方をたぶん変えない。

自分のやり方で
役に立てると信じているし
これしかできないとも思っている。

そんなときの彼は
孤高の人。

誰もわかってくれなくたって
このやり方でやるんだって
ちょっと意固地になりつつも

いつかは
誰かがきっと
わかってくれるはずなんだと

誇りを胸に抱いて
彼の道を突き進む。





頑張る彼を応援したいなら

彼の頑張り方をまず知ろう。
誰よりもよく知ろう。

彼の美学
彼の信念
彼の誇り。

職場を知らなくても
仕事の話を聞いていなくても

何気ない仕草の中に
業務連絡みたいなメールの中に
簡潔すぎるLINEの中に

ヒントはきっとある。

世界中を敵にしたって
味方なんだと言うなら

誰よりも
彼の素晴らしさを知ってると言うなら

彼じゃなきゃ
他の人じゃダメなんだと言うなら

もっと
もっともっともっと
彼のことを知ろう。

彼の頑張りを見つけよう。

もっと、
もっともっと
もっともっともっともっと。

彼をよく見て。





誰にも気づいてもらえない
わかりにくく隠された
しかし信念を込めた
彼の頑張りを

彼女が知っていてくれたら

孤独な誇りを
彼女が抱きしめてくれていたら

そんな彼女を
彼はきっと離さない。



そういう風に思います。

 

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