回避依存は
男性に多いと言われていますが
女性にももちろん当てはまります。

ただし
回避依存の女性が

自分より強い支配力を持つ
回避依存の男性と付き合えば

その女性の
回避依存的な性質が弱まる
ということもあります。

どんな人間関係でも
押したり引いたり
シーソーゲームのように
力関係が変化するもので

恋人同士の関係においても
パワーバランスは
変化し続けるのだと思います。 



男性に比べて女性は
力が弱く
体も声も小さいので

回避依存者といっても
目立ちにくいけれど

男性とそっくり同じではなくても
それぞれのタイプに
当てはめてみれば

立派な回避依存者に見えてきます。 



たとえば
〈独裁者タイプ〉で考えるならこうです。

□なんでも自分の
 思い通りにいかないと、気がすまない。
□「ああしろ、こうしろ」と命令口調が多い
この特徴は
「連絡して」「電話したい」
「デートらしいデートがしたい」と
女性がわがままや不満を漏らすことと
同じです。
 

□あなたが相手の意見や行動を
 少しでも否定するようなことを言うと、
 急に怒ったり黙りこんだりする
「いつ会えるの?」という問いに
まだわからないとこたえた彼に
不機嫌になる彼女もいます。


□「お前はダメな人間だ」との
 ニュアンスを漂わせる発言が多い
彼女が自分の不安や自信のなさから
彼の愛情を受け取れていない場合、
彼からしてみれば
「あなたはダメな彼氏だ」という
メッセージになります。


□あなたの行動に
 つねに監視の目を光らせている
□何をするにも彼の「許可」が必要だ
GWや連休に彼が何をしているのか、
仕事がないなら会いたいと
目を光らせている彼女もいます。


□身体的暴力または精神的暴力に
 訴えようとすることがある
女性が
暴力という手段をとることは少ないけれど
「泣く」という行為は
男性にとって暴力に匹敵するくらいの
ダメージがあるかもしれません。

□なんでも、どんなときでも
 自分が正しいと思っているようだ
「愛してるなら○○すべき」
という自分の常識をふりかざして
彼の愛情を疑う女性は多いものです。




また、
〈搾取者タイプ〉の男性は
女性に金銭を要求したり
身体の関係を強要しますが

彼の事情は考慮せず
連絡したい会いたいと迫る彼女は
彼にとって貴重な
時間や体力を搾取しているのだ
とも言えます。

相手の罪悪感に訴えたり
要求が通るまでネチネチと責め続けたり
子どもっぽいわがままさを
いつまでも捨てきれずにいたりするのも

女性側に大いに当てはまることです。




〈ナルシシストタイプ〉も
女性に当てはめることはできます。

少女のようにナイーブで
ちょっとしたことで傷つく一方で、
相手が傷ついていることには
あまり気がつかない。

理想の関係を相手に押しつけ
そこからはずれると
不機嫌になったり不満を言ったりする。

相手はいつでも
自分の好みに合わせなければならない、
それが恋人であり、愛情であるのだと

相手に強迫観念を背負わせる女性も
少なくありません。




〈脱走者タイプ〉の女性もやはりいて
共依存的な男性を相手にすると
その特徴が顕れてきます。

人に心を開こうとせず頑なで
自分のことを聞かれると
詮索や束縛のように感じ

それでいて
彼はわかってくれない
彼は察してくれないと
相手に不満を募らせて 

「やっぱり無理」と
一方的に別れを告げたりします。 

本人が
胸の内をさらけ出そうとしなければ
そもそも察しの悪い男性が
察してくれるわけもないのだけれど

〈脱走者タイプ〉というのは
そういうもので

遠く距離を置きながら
わかってほしいと切望するという
自己矛盾を抱えている女性です。






恋愛依存における回避依存者とは

自分に自信がなく
いつも欠乏感があるために
強い不安を抱えていて

しかし
自信のなさを認めることが辛いために
「自分が正しいのだ」
「自分は愛されて当然なのだ」と
歪んだ形で自己愛が大きくなり

恋人に
そのことを証明させようとします。

自分が正しいこと、
愛される人間であることを
いつも感じているためには
(不安のない状態でいるためには)

恋人は
私の思い通りに動かなくてはならない。
恋人なら
私の要求に応えるべきだ。
すべてを私のために捧げるべきだ。
どこまでも限りなく。
私の不安が消えるまで。

そう考えているのです。 

「私を愛しているなら」
という決まり文句を楯にして。

そうやって潜在的に
「恋人をコントロールしたい」、

つまり
「常に自分が恋人より優位に立ちたい」 
という強い願望を

回避依存者は持っています。





回避依存的な彼女が
やはり回避依存的な彼と付き合うと

最初のうちは
彼の方が努力して
できるだけ
彼女の要求に応えようとします。

彼女は
「愛してるなら不安を消して」
と際限なく要求し

彼は
「愛してるから応えなければ」
と努力します。
 
けれど
多くの男性には元々
回避依存的な性質があるものだし
 
さらに
回避依存的な彼であるならば
「他人からコントロールされる」
ということを
何よりも屈辱的に感じ、
恐れ、忌み嫌うものなので、

最初は
彼女の要求に従っていた彼でも 
ある時点で
「コントロールなんかされるものか」と
強く抵抗し始めます。
それはきっぱりとした決意です。

彼女にとっては唐突に思えるけれど
彼の中では確実に臨界点に達した
ということです。

そして
絶対に、もう二度と
コントロールされないために
彼女には手も足も出せない行動に出ます。

音信不通
です。





彼と彼女の関係を
「回避依存者と回避依存者の関係」
だとして見るならば

そこにあるのは
「支配権の奪い合い」、

つまり
コントロール戦争です。

連絡して。
>連絡できない。

会う時間を作って。
>時間は作れない。

もっともっと。まだ足りない。
>じゅうぶんすぎる。いい加減にしてくれ。

互いに
相手を思い通りにしようとして

互いに
相手の思い通りになるまいとして 

相手の回避依存の性質を
どんどん引き出し合ってしまう。

回避依存的な彼女が
「距離を近づけて思い通りにしよう」と
じりじりとにじり寄れば

回避依存的な彼は
「距離を離せば思い通りにはなるまい」と
じりじりと後ずさる。 

支配権の奪い合い。
時間の奪い合い。
思いやりの奪い合い。 
愛情の奪い合い。

目的はコントロール。 

そのとき二人は
もはや恋人同士ではなく

張りつめた緊張感の中で
一対一で対決するような敵同士、

そんな関係にも思えます。





だからといって
彼が悪いとか
彼女が悪いとか
二人の関係は間違っているとか
そういうことではなく

先にどちらが悪いとか
加害者が誰で被害者が誰かとか

意識的には悪くないけど
無意識的には悪いのだとか
その反対とか
 
そういう話ではありません。 

恋人同士の関係に
裁判官はお呼びじゃないし 
ジャッジなんてものは不要です。





たしかに
回避依存の恋人同士は
健全とは言い難い関係に
陥ってしまうことは、あります。

だからといって
100%健全じゃないからといって

その関係が偽物だとか
それは恋愛じゃないとか

そんなこと
誰に言えるというのだろう。

二人にとって
その関係が恋愛であるならば
相手が恋人であるならば

紛れもなくそれは恋愛関係であり
二人は恋人です。

ただ
苦しいばかりならば
ちょっと考えてみましょうということ。

近づけばお互いに
傷つけ合ってしまうばかりならば
少し距離を置いて
見つめ直してみましょうというだけのこと。

「彼はもしかして回避依存では?」
と思うのならば

その同じ構図が
自分にも当てはまっていないか
視点を変えてみたらどうでしょう
ということです。

そして
自分が欠陥人間だとか
彼に申し訳ないとか
そんな風には考えないことも大事です。
 
もともと依存的な性質の人が
自己嫌悪や罪悪感によって
自己肯定感が低くなっても
 
いいことはひとつもないからです。





不安が募って

彼に連絡してしまう
会いたい寂しいと言ってしまう
不満をぶつけてしまう
別れ際に粘ってしまう
ついに泣き出してしまう
というとき

必死な自分のその心の中に
「彼を思い通りにしたい」
「彼は私の不安をおさめるべきだ」
という無意識の欲求が
うず巻いていないかどうか

考えてみることです。

女の涙は武器になる、
その通りだけれど
別に意識して泣くわけじゃないし
敵を支配下に置くための作戦でもない。

それでも
コントロールしたいという欲求が
自分の中に
わずかでもないかどうか

よくよく心を見つめてみることです。







ギリギリに切羽詰まって
強い不安に襲われたとき

女は泣くし
男は連絡を絶つ。

そうやって
支配権を取り戻そうとする。
相手を思い通りにしようとする。

女の涙が
意識した武器ではないように

彼の音信不通だって
意図的な仕打ちではなく

そこにはただ
小さな子どもがいて

思い通りにならないと
手足をジタバタさせて
泣き叫んでいるか

あるいは
薄暗い部屋の片隅で
背中を丸めてうずくまって
じっとうつむいて黙り込んでいる。

ただそれだけのことなのです。





大切なことは

その小さな子どもを
厳しく叱りつけて嫌うのではなく
部屋の隅から引っ張り出すのではなく

もう大丈夫だからと

そんなに泣かなくても
背中を向けて拗ねなくても

思い通りにならなくても

ちゃんと愛されているから大丈夫と
声をかけてあげることじゃないかと


そういう風に思います。



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